火の不始末や、不審火など、火災の原因は様々ですが、目に見える火からが火災の原因の全てではありません。
炭化火災をご存知ですか?
木材は、一般的に400℃くらい加熱しないと自ら発火しません。しかし、壁面等を熱に強い材料で覆っていても、長期間熱を受け続けると木材の水分などが蒸発し、木材に小さな穴が多数できます。
その穴に酸素が入り込み、酸化熱が蓄積されて、内部の木材が炭化状態になります。この状態になると低温(100℃程度)の状態でも木材に着火することがあります。
低温着火を防ぐには?
- コンロと壁との距離を十分とる。
- 距離をとれない場合は熱が伝わらない材料を壁との間に設けるなどの対処をする。
- 大きい鍋や長時間の煮込みは壁から離れたコンロを使用する。
火災予防条例では、ガスコンロなどの火を使う器具の周囲は一定の間隔を空けることになっています。
この間隔がとれないときは、ステンレス板や石膏ボードなどの燃えない板で熱が壁に伝わらない対策をしてください。