テレビの映りが悪い(アンテナ接続部分の不良)
対象となるタイプ |
症状が起きるのは | 常時 | 時々 |
必要な道具 | ドライバー・ペンチ(またはプライヤー)・ニッパー(またはナイフ) |
有ると便利な道具 | 特に無し |
推定原因とその理由
- テレビの映りが悪い場合、テレビ本体に問題がある場合と、アンテナに問題がある(テレビに入る電波が弱い)場合があります。
- ここではアンテナ系統の点検方法を紹介します。
- 下記3種類の映りの悪い状態(症状)は、程度の違いですから、点検項目は同じです。
- (イ)画面が白黒の点々で、雑音(ザーという音)のみ。
- (ロ)画面に映像は出ているが色はつくかつかないかの状態で、映像に応じた声は出ている。
- (ハ)画面に色はついているが、画面がざらざらしている。音は正常。
アンテナ系統を点検する場合の共通の点検項目
- ネジ止めの場所
- 平行フィーダー・同軸ケーブル共に外れや切断が無いことを確認してください。
- 特に、同軸ケーブルの芯線の付け根が切れている場合正常に見えることがあるので、力を加えて動かしてみて確認してください。
- さらに、同軸ケーブルの場合には、芯線と網組みが接触していないか確かめてください。(線のむき方や取付け方は、テレビの説明書などをご覧下さい。
- 差し込みプラグの場所
- プラグの中央に芯線があることを確かめてください。
- 芯線が無ければ(あっても変形していれば)プラグを交換してください。
- 芯線が中央にあった場合、プラグを開いて、網組みと芯線がきちんと取りつけられていることと、芯線と網組みの接触が無いことを確かめてください。
- ねじ込み式のプラグの場合は、芯線が中央にあり横から見て数ミリ程度突き出ていることを確かめてください。(突き出しが0ミリまでならOKですが、数ミリ程度引っ込んでいればヤバイと思います。)
点検個所
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テレビの裏にあるアンテナ接続端子付近の点検
- アンテナ接続端子部分の点検
- アンテナ接続端子部分を[共通の点検項目]を参照しながら点検してください。
- 異常が無ければ[A-b]に進んでください。
- セパレーター(分波器)を使用している場合(使用していない場合は[B]へ進んでください。)
- セパレーターとアンテナ線の接続部分を[共通の点検項目]を参照しながら点検してください。
- また、セパレーターの種類によっては同軸の芯線の位置が指定されているものがありますが、正しい位置にあるでしょうか。
- 更に、セパレーターのボディ部分が動かないようにして、端子盤とつながっている線を動かしてみてください。
- 画面に変化はありませんか?
- 変化があるようなら、セパレーターを交換してください。
- 異常が無ければ[B]に進んでください。
- アンテナ接続端子部分の点検
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ビデオ後部のアンテナ接続部の点検(ビデオが接続されている場合)
- アンテナ接続端子部分を[共通の点検項目]を参照しながら点検してください。
- 異常が無ければ[B-c]に進んでください。
- セパレーター(分波器)を使用している場合[A テレビの裏にあるアンテナ接続端子付近の点検]の[A-b]と同じチェックをしてください。
- 異常が無ければ[B-e]に進んでください。
- 念のため、ビデオの電源を切ってみてください。
- 異常が無ければ[C]に進んでください。
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壁の(アンテナ接続)端子付近の点検(壁にアンテナ接続端子がある場合)
- アンテナ接続端子部分を[共通の点検項目]を参照しながら点検してください。
- 壁の(アンテナ接続)端子がU/Vに分かれている場合、許されるものなら、U/V混合出力で且つプラグ方式に交換するのがいいと思います。
- 同軸ケーブルのほうが平行フィーダーに比べて外界の影響を受け難いことと、プラグ方式のほうが(掃除や配置換えなどの時に)テレビの移動などが容易で、しかも、引っ張りすぎた場合なども外れるだけで(切れるようなことが無いため)メンテナンスが楽なことが理由です。
- 壁の(アンテナ接続)端子のなかには、U/V混合出力で同軸ケーブルをネジ止めする方式のものもありますが、差し込み方式に比べて芯線の外れや切断が多い感じがして、私は好きでは有りません。
- 異常が無ければ[D]に進んでください。
- アンテナ接続端子部分を[共通の点検項目]を参照しながら点検してください。
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壁に(アンテナ接続)端子が無く(すなわちアンテナ直結で)、しかも、目に見え・手の届くところに分配器がある場合
- アンテナ接続端子部分を[共通の点検項目]を参照しながら点検してください。
- 異常が無ければ[E]に進んでください。
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ブースターを使用している場合
- ブースターの電源が入っていることを確認してください。
- 時々、ブースター電源OFF状態でのサービスコールがあります。
- ブースターへのアンテナ線の取りつけ状態を[共通の点検項目]を参照しながら点検してください。
- 異常が無ければ[F]に進んでください。
- ブースターの電源が入っていることを確認してください。
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テレビの裏のアンテナ線の処理
- テレビの裏側でのアンテナ線の処理テレビの裏側にはアンテナ線やビデオと接続するためのピンコードなど、たくさんのコードがあります。
- きれい好きの人たちの中には、これらのコードをリング上に束ねておられるのを見かけます。
- しかし、巻回数によっては悪い影響が出る場合があります。
- なるべくなら、巻かずに放置されるほうが良いと思います。
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屋根の上のアンテナ
- 自宅にアンテナが立っている場合は、念のため、アンテナが倒れていないか確かめてください。
- 立っていた場合は、周囲のお宅のアンテナと自宅のアンテナの向きが同じことを確かめてください。
- アンテナの向きが違う場合は、同じ向きに調整してください。
- アンテナは正しい向きで立っているが1部が折れたり・なくなっていたり・垂れ下がったりしていても、アンテナ線がつながっている部分さえきちんとしていれば、[推定原因とその理由]の[3種類の映りの悪い状態]のなかの(イ)や(ロ)に述べたような症状にはならないと思います。
- しかし(ハ)に述べたような症状にはなるかもしれません。
全ての点検結果がOKだったら
- 自宅アンテナの場合、電器店に点検を依頼してください。
- ケーブルの場合、ケーブル会社に点検を依頼してください。