目次
冷蔵庫から水が漏れる
推定原因とその理由
- 排水経路の詰りが考えられます。
- 詰りの原因として、排水パイプの詰りよる場合と自動霜取り装置の故障が考えられます。
- 排水パイプの詰りによるものかどうかを判断するために、冷蔵室に霜つきや露つきが無いことを確認してください。(もし、霜つきや露つきがある場合その原因を先に無くしてください。)
- 更に、水の流れた痕跡は、冷蔵室の正面奥にあるだけで、冷蔵室の棚には水の落ちた痕跡が無いことを確認してください。
- さらに、野菜ケースを取り出して、床が濡れていることを確認してください。
- もし、棚に水が落ちた後があるようだと、自動霜取り装置のほうを疑わなければなりません。
原因そのⅠ 排水パイプの詰りの巻
対象となるタイプ | 冷凍室が一番上で冷蔵室の温度調節がダイヤル方式のタイプ。 冷凍室が一番上で冷蔵室の温度調節がスライド方式のタイプ。(但し、このタイプは分解に結構手間がかかります。) 但し、比較的新しい型には適用できません。(新しい型は、冷凍室の霜取水の排水は、冷蔵室を経由せずに、直接排水受けに落とす場合が多いようです。) |
症状が起きるのは | 常時 | 時々 |
必要な道具 | ドライバー・歯ブラシ・懐中電灯 |
有ると便利な道具 | 特に無し |
- 排水パイプの詰りが発生するのは、上の端か下の端が多いように思います。
■修理手順そのⅠ 下の端
- 排水パイプへの虫などの侵入を防ぐために、侵入防止弁がついているタイプがあります。
- その弁が、何らかの理由で開かなくなると、パイプから排水できずに、パイプの上端からあふれて、冷蔵室から流れ出ることになります。
- 排水受け皿の位置をチェックします。
- 排水受け皿が下にある場合
- 脚カバーを取り外し、排水受け皿も取り外します。
- 腹ばいになって、懐中電灯で排水受け皿の設置スペースの天井部分を丹念に探します。
- どこかに排水パイプの下端らしきものが見えるはずです。
- 排水受け皿が後ろ側にある場合
- 排水受け皿が下側にない場合は、冷蔵庫の後ろ側にあるはずです。
- 冷蔵庫をずらして、調べてみてください。
- 排水受け皿が下にある場合
- 排水パイプの下端を指で触って見ます。(弁が無ければ小指程度は入るはずです。)
- 弁があれば、それを開いてください。
- このときかなりに水が出れば、修理完了です。
- 弁が無いか、弁を開いても水が出ない場合、針金などでパイプの掃除をしてみてください。
- 針金などを使う場合、その先端には輪を作ってください。(パイプの傷つき防止のためです。変なところから漏れ出したら、どうしようもなくなります。)
- そこまでやっても駄目だったら、上端を調べて下さい。
■修理手順そのⅡ 上の端
- 冷蔵室の棚をすべてはずします。
- 冷蔵室の温度調節器がある出っ張った部分を注意深く眺めると、1センチ前後の円形のネジカバーらしきものが、最低2個有るはずです。
- そのカバーをマイナスドライバーではずし、奥に隠されているネジをはずします。
- 出っ張った部分を両手で持って、軽く引っ張ってみます。普通は簡単に取れるはずです。
- 簡単に取れなければ、無理はせず、出っ張りの周囲(正面奥の壁面と出っ張り部分が接触しているところ)を注意深く眺めてみてください。
- 冷蔵室を冷やすための冷気の出口ですから、凍り付いているかもしれません。
- 氷が見えたらドライヤーや温水などで溶かしてください。
- くれぐれも、無理やりはずそうとはしないことです。
- 下手をすると部品が壊れるかもしれませんから。(出っ張り部分は発泡スチロールで作られた部品が多く、あまり強度がありません。)
- 壁面に冷気の吹き出し口らしい四角い穴しかなかったら、これ以上先には進めません。あきらめて全ての物を、元通りに戻してください。残念ながら、修理できません。
- 上(冷凍室)に通じていそうな穴(またはパイプ)が有り、しかも、その穴(またはパイプ)の真下に出っ張りがあれば、その出っ張りに指を入れてみてください。
- 指が水で濡れるようであればその部分の詰りが考えられます。その出っ張りやや力を入れてを真っ直ぐ引っ張ってみてください。
- 外れたら、歯ブラシなどで掃除して、終わったら取りつけてください。
- 外れ難ければ、無理をせずに針金や歯ブラシなどでその出っ張りの中を掃除してみて下さい。
- 掃除ができたと思ったら、水を流してみてください。
- 流れたかどうかを、冷蔵庫下の排水受けを引き出して確認してください。
- はずしたものをすべて元通りに戻してください。
- 修理完了です。
原因そのⅡ 自動霜取り異常の巻
- 分解方法や修理方法は、[変な音がする(冷蔵庫の場合)]の中にある[異常着霜]と同じです。