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将棋駒の書体・銘駒とは
将棋駒の銘とは作者名または書体のことを表していて、その種類は一般的な書体として
・行書
・楷書
・草書
等の種類がありますが、古くからの書体を数えると、およそ100書体を超えると言われています。
主な書体・銘駒
水無瀬(みなせ)
安土桃山時代、水無月兼成が正親町天皇の勅を拝したのがその始まりといわれ、それ以降、水無月家で作られた一連の駒を「水無月駒」といい、「駒の銘は水無月を家となす」といわれ、駒銘の源流になっています。
錦旗(きんき)
最初に錦旗と呼称されたのは、竹内淇州の駒で、十三世名人になった関根名人に贈りました。関根名人は、この駒を使い向うところ敵無しだったことから、誰ということなく、「錦旗の駒」と呼ばれました。
源平衛清安(げんべいきよやす)
江戸後期では一番古い書体と言われるが、伝不詳。
巻菱湖(まきりょうこ)
(まきりょうこ)
江戸時代の書家の書で、江戸時代の三大書家の一人。
以上のように、将棋駒にはいろんな銘、書体がありますが、どの駒の書体も先人たちの努力や創造性が産み出したもので、長い年月をかけてからこそ、現代の我々がこの美しい銘駒を見ることが出来るのだと思います。