成果は「有能な人」ではなく、「最も無能な人」に依存する。
いとう記事を読んだ事があります。
「上司の指示で、「やる気のある人」を中心に改善活動をしている。アイデアは現場にたくさんあるが、実行し忙しいけど、なぜか改善された感じがしない。なんでだろう。」
ということらしい。
「やる気のある人が頑張れば頑張るほど、全体として成果が出ない」という皮肉な状況。
これは何処の企業でも大変良く見られる状況なのだ。
「ザ・ゴール」という本を読んだことがあるだろうか。
エリヤフ・ゴールドラット氏という、イスラエルの物理学者が著したもので、「制約条件の理論」について小説形式で解説されている。
非常に面白い本、かつ役に立つ知識が収められているので、新社会人必携の書籍と言っても良い。
そして、この本のテーマの一つは「部分最適」への批判である。
例えば、特定のプロセスだけ新型の機械を導入して生産効率を上げると、後工程で在庫があふれかえるなど、かえって大きな混乱が起き、全体の成果が落ちると言う事例を紹介している